豆知識

ステンレスについて

ステンレスの種類と用途

ステンレスには色々な種類がありますが、大別すると一般にオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系に分類され表のように組織と成分から3種類に分けられます。 ステンレスの良さは、錆びにくくいつまでもその美しさが保たれる点です。 なぜ、ステンレスはいつまでも錆びにくいかと言うと、表面に薄い耐食性を持つ膜(不動態皮膜)があるからです。

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サビの種類

「サビ」とはなにかと言いますと、「酸化被膜」のことを言います。金属が酸素などと化合した化合物のことを言います。
「銅」の場合は緑青色の酸化被膜ができ、「鉄」の場合は赤茶色の酸化被膜ができます。
「ステンレス鋼」の場合は「錆びない」のではなくて、その表面にできる酸化被膜が安定して変化しない状態になっています。

ステンレスが錆びにくい理由

ステンレスは空気に触れることにより酸素とクロムが結合し、錆を防ぐ薄い保護皮膜(不働態皮膜)を形成し、全体を包み込みます。 その結果、汚れや、鉄が酸素・水分と結合しようとする(「錆びる)のを防いでくれます。

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ステンレスが錆びる理由

クロムと酸素の結びつきがないと不動態膜が形成されず錆が発生します。 例えば鉄分の付着、塩素系洗剤、溶剤が触れますと保護皮膜を作ることができなくなり鉄と酸素・水分とが結合しやすくなり、錆の原因となります。 また、塩素系洗剤などの保管状態が悪いと同様の理由で錆びやすくなります。

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ステンレスはどんな時に錆びるのか?

表面の酸化皮膜が、何かの原因でキズつけられ、皮膜の再生に必要な空気中の酸素が遮断された状態で放置されると、その部分が錆びることがあります。

サビの原因には一般的(家庭内)に次のようなケースが考えられます。
・異種金属の付着、鉄やアルミの粉末が付着した。【もらい錆び】
・洗浄薬液の付着、よごれ、さび落とし用洗浄剤。【アルカリ系漂白剤、塩素系洗剤、ヌメリ取り防止剤】 錆のメカニズムを理解して、錆びの発生を防ぎましょう。

ステンレスのお手入れ

毎日やるお手入れ

キッチンシンクのお手入れは1日の終わりや夕食後の片付けの時など、汚れがこびりつかないうちに取り除くことがポイントです。
食器洗い後台所用洗剤をつけたスポンジで洗います。洗剤分を水で流し、空拭きで水滴はしっかり拭き取って下さい。
濡れたままにしておくと表面のくもり、水あか、油汚れなどが付着しやすくなります。
ちなみに、「水垢」の正体は、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分です。

シンクにこびりついた汚れは?

こびりついた汚れ等はスポンジにステンレス用クレンザー又はクリームクレンザーをつけ、ステンレスの研磨目に沿って軽くこすり、その後水でよく洗い流します。最後に乾いた布でよく拭いておくことです。

 

お掃除の注意点

金属たわしは傷が付くので絶対に使わないでください。
包丁・空き缶など、もらい錆びの原因になるものを放置しないでください。
食塩、梅干、醤油などの塩分はステンレスの腐食の原因になるのでしっかり洗い流しましょう。

洗剤・ヌメリ取り剤にご注意ください

洗剤やヌメリ取り剤でシンクに錆びが発生したケースが多数報告されています。
キレイに使おうと思う心が、かえってキッチンをダメにしてしまうという残念な事態を招かない為に、洗剤の種類・使用方法にはくれぐれもお気を付け下さい。
「ヌメリ取り剤」の大部分は、TCCA(トリクロロイソシアヌール酸、有機サラシ粉)の錠剤をプラスチックの容器等に収納し、紐によりゴミ受けに吊すタイプのものであり、塩素系殺菌剤です。
アルカリ系漂白剤や塩素系の洗浄剤など、排水口などに使用する「固形または粉末の塩素系ヌメリ取り剤」などから発生する塩素ガスが、保護膜を破壊してサビを発生させます。(非塩素系をご使用下さい。)
布巾やまな板の殺菌など塩素系漂白剤をキッチンで使用する方は多いと思います。
使用後はきちんと洗剤を流し、保管の際は蓋をキチンとしめ、液だれがないかなど塩素ガスが発生しないよう心がけください。